毎年、この時期になると、塾のチラシが毎週、新聞の折り込みに入っています。中学受験の場合は、1月末でほぼ結果が出揃っているので、この頃から塾のチラシがよく入るようになります。しかし、最近は、新聞を購読されないご家庭も多いようなので、ご覧にならないご家庭もあると思います。でも、塾に資料請求や体験等の申し込みをされる際に、ホームページをご覧になられますよね? その時、否が応でもトップページにドン!と、合格実績を出してくる塾がほとんど。その際に、志望校にまずは一目散に確認をされるのではないでしょうか? 私もそうです。やはり一つの目安にはなってきますよね。
■「A塾がB中学校に〇名合格」と書いていたら、その数字を鵜呑みにするのはNG
・本来ならば、塾の合格者数/学校が発表した合格者数(全体)で、表記してくださっていたらわかりやすいのですがそうではありません。これについては、以前からずっと塾業界のなかでも言われ続けていて、一向に変わらないなという印象をもちます。
・学校が発表した合格者の数と主要な塾の合格者を加算していき、判断するのも一つの手です。例えば、学校の発表した合格者数より合計数が多かったら、どこかの塾が偽った合格者数を載せているということになります。これについては、最近、塾がこの手を使わなくなったように思えるのですが…。
・さらに、塾の合格者数に偽りはないのですが、この数字が問題! どういうことかと申しあげますと、実績欲しさに行く予定もない子供の受験で人数をかせいでいるという話も聞きます。この点については、私たちが実態を知ることのできない範囲ですし、把握しているのは内部の関係者だけということになります。
☆まとめると、
上記の3点を意識し、数字を鵜呑みにせず、必ず疑いをもった目で、数字をみて、判断し、脳にインプットしてください。
いつも思うのですが、合格実績表記を書くならば、その塾でA中学に何人受験して、何人合格させたのかというものが、『塾の実力』がわかる判断材料の一つだと思います。また、よく「 ちゃん、国語が〇点アップ」と書いている塾もありますが、これもまた信憑性に欠けます。そのお子様が前回何点で何点になったのでしょうか? テストの種類やレベルはどのようなものだったのでしょうか? もっというとそのお子様が通っている学校はどこなのでしょうか? ついつい私たちは、ドンと目に入る数字に騙されてしまいがち。鋭い目をもって、合格実績等の数字はみてくださいね。