「私物化」される国公立大学(駒込武編・岩波ブックレット)を読みました。
本書に登場している大学は
・大分大学
・京都大学
・下関市立大学
・筑波大学
・東京大学
・福岡教育大学
・北海道大学
それぞれの大学教授または准教授の方々が執筆されておられます。
公共性を失い「私物化」されつつある大学の現状をレポート。表紙にトップダウン型経営がもたらした惨状をレポートするとあります。
少し物騒と言うか、衝撃です。
内容は、報道されたことがある出来事を中心に書いてありました。どの出来事もみなさんの記憶にあるのではないでしょう。可能な限り、実態を公表してくださったのではないかと察します。
しかし、「私物化」される…は、何も国公立大学だけではありません。私学にも、本書で書かれているような事件(出来事)等はあります。
トップの考えは大事です。その大学の動き、方向性、さらには校風につながってきますから。
みなさんのなかで、本書に登場している大学を憧れ校、目標校にしていて、これから乗り越え中学受験に挑もうとしている方々。そして現在、受験生、浪人生の方々…。中学生、高校生…。あらゆる人たちに、多大な影響を与えます。そして、中学受験と大学受験は密接に関係しています。
受験勉強をしている学生や子供たちは勉強が主体となっているので、頭に入る余白はないと思います。ですから、保護者の方々がお読みになって、「我が家はこう考える」あるいは、お子様が「この大学を受験したい」と申し出た時に、お話をされてみてもいいかもしれませんね。
大学の校風、雰囲気、大学(企業)文化…など、オープンキャンパスやパンフレット、HPで掴み取りますが、その裏付けにもなりますよ。また、ひょっとしたら、大学に対する考え方が変わるかも???
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