9月に行われたユーデック主催の2021年私立中学入試展望セミナーパネルディスカッション(参加:日能研関西・浜学園・アップ教育企画・四谷大塚)の動画を漸く観ることができました。今回も春同様、パネラーの方のみで後日、動画配信。
内容は、9月開催とあって、コロナ禍、休校時の塾も含めて各学校の対応について、語られています。中でも塾をはじめ、私立の学校は休校中、オンライン授業に移行させ、そのことによって、オンラインでできること、反対にできないこと、さらに『学校』について再認識できたことを踏まえ、どうしていくと良いのかということが浮き彫りとなりました。
◆オンラインでできること
・生徒会活動、入学式での部活紹介、体育祭、文化祭、学校説明会
・校長先生から、先生のメッセージ
・双方向授業
・朝礼から終礼まで1日オンライン授業
◆オンラインではできないこと
・成績が下がる→定着の未確認
・自主性のある生徒とそうでない子の成績の差
・Wi-Fi環境の差(特に公立と私立の差が明確になった。私立でも進学校の場合Wi-Fi環境を整えない家庭もある)
・(塾の場合)処理能力、スピードが落ちる。これもまた成績が下がる原因になる
・オンライン説明会になると、従来あった私学展(リアル)などと違って、保護者が知らない学校とコンタクトをとることがない(知っている学校にしかオンライン説明会に参加しないという現象)。
・映像となると撮影したところだけしか受け手は見ることができない→つまり、実際に学校見学に行くと、子供や保護者が掴み取るもの(空気感や生徒たちの様子、先生の雰囲気など)はある。
◇学校について再認識できたこと
・公立と私立の学力格差が歴然となった
・リアルが大事だということを教師、生徒、保護者も感じ取った人が多い
・一方で『学校は必要なのか』ということも問われた
・改めて中高一貫、6年間の魅力を明確に伝えていかなければならない
・オンライン説明会を実施したものの、工夫した学校とそうでない学校の差がある
・新しい動きを取り入れる学校に人気は集中する
◇今後学校はどうしていくべきなのか
・『場』としての魅力を再構築させて、内外に訴求していく
・学校も進化していく
以上です。コロナ禍はまだ当面続きます。そしてオンライン授業が始まりICTが加速しました。今後、各学校がオンラインをどのように活用していくのか注目し、学校選びの時には厳しい目をもって判断していきたいですね。