中学受験では、多くの語彙や四字熟語に、ことわざを覚えなくてはなりません。林修先生がTVで「わからない言葉があると、そこで思考が止まってしまい、文章の読解ができなくなる」と仰っていました。中学受験の国語の問題は、小説、論説文など、大人が読むような本が出題されます。ですから、語彙力がなければ当然、読解することが難しくなります。
語彙力をつけるためには、単に覚えるだけでは、すぐに忘れてしまいます。なぜなら使わないから。なので、覚え続けるためには、普段から使うとか、何か『エピソード』が必要になってきます。
例えば、
・新聞やニュースを見る
・塾の先生が授業で使う言葉や話したことをしっかり覚えておく
・親が意識して使う
など、ちょっとした工夫をすることで、お子様の語彙も豊かになっていきます。
先日、石材屋さんのお便りを見ていたら、「不思議」という言葉について書いてありました。不思議は仏教語だそうです。いただきますとは有名ですが、不思議もそうだったとは…。お釈迦様の悟りの世界を形容する言葉だそうです。でもよくよく考えてみると、「摩訶不思議」という言葉がありますものね、頷けます。
「相殺」という言葉は、息子は算数の単元ででてきたときに、塾の先生が「読み方が難しいのでみんな覚えるんだよ」と仰ったそうで、日常の中でそうそう馴染みがなくても、しっかりインプットされたようです。
取材をしている時、話す人が、ある事柄について、それをどのような「言葉を使うのか」に注目します。その使った言葉で、その人の性格や考え方、思想…などをある程度判断することができます。
また、ある教育関係者の方が、最近の社会は、言葉が乱れているので「美しい言葉」を使おう!と、活動をされてらっしゃる方がいらっしゃいます。「人は、言葉で考え、言葉で感じ、言葉で動く」、そう仰っています。何のために語彙力を学ぶのか?…、こういった背景も答えにあるのではないと思います。