お子様がスマホやネット依存で悩む保護者の方がいらっしゃると思うのですが、実は息子が中学の卒業論文のテーマに「人は何故課金するのか?」にし、子供から話を聞いているうちに、私は「ネット依存」のテーマにハマってしまいました(笑) そして、気が付くと、樋口進先生や竹内和雄先生の本を筆頭にネット依存関係の本を10数冊も読んでいたのです。本だけではおさまらず、竹内和雄先生の講演や警察など、ネットにまつわる内容の話しを一人で聞きに行っていました。
というのは周りのお母さんと話していて「子供がゲームにハマっていて困っている」という声をよく聞くのです。高校生になっても、大学生になっても? 今やシニアの方々までスマホを手にする時代。生活の中で欠かせなくなる一方で、ネット依存の怖さは、知らない間に依存してしまっています。症状が重くなれば、ご飯も食べず、寝ないで、学校や職場(or家事もせず)にゲームやネットを続けてしまうとか。でもこれって、誰もが陥るのです。研究者でさえも。そして、どの本にも書いていますが、『ルールを決めること』が、大切だと。
でも、突然、あれよあれよで、人間の世界に入ってきているので、きっちりとルールを決めて生活している人は少ないのではないでしょうか。
そのルールづくりをするときに、一番のおすすめは、久里浜医療センター院長の樋口進先生の「ネット依存症から子どもを救う本」(法研)
専門的になりすぎないで、図やイラストなどを使ってわかりやすく、なぜネットにハマるのか、ネット依存症から救うための環境づくりなどを説明してくださっています。
講演の方では、
「スマホチルドレン対応マニュアル」(中公新書ラクレ)他多数、執筆されておられる竹内和雄氏(兵庫県立大学准教授、ソーシャルメディア研究会代表)。竹内先生は、講演はもちろんのこと、無人島合宿や各地でスマホサミットなどを開催しておられます。
また、学校のPTAや地域などと連携して、情報モラル教育関係情報を発信している石川千明さんは、家庭に役立つ、身近な視点で語ってくださいます。
そして、最後に、小中高・家庭ですぐできる対応を提案している、ネット依存アドバイザー遠藤美季さんの『子供のネット依存 小学生からの予防と対策』(かもがわ出版)もおすすめ。
中学受験の勉強をするときに、お子様がスマホやゲームとどう関わるのかという問題にぶつかる人が多いと思います。上記以外にも歩和茶庵にはスマホ、ネット依存についての本を置いてあるので、ご来訪のときは、手に取ってみてくださいね。
このテーマはご家庭のみならず、学校や、シニア層まで、幅広い層に、ネットにまつわる学びとして、取り組んでほしいと思います。