塾選びをするときに、必ず集団でするのか、個別でいくのかという形態の選択を決定しなければなりません。お子様の性格を踏まえた上で「個別にしよう」「いやうちは集団でいく」…と、即決する人、すぐに決めかねる人などさまざま。塾業界の全体を見た場合、ここ十年くらいで個別指導は、集団指導を抜く勢いです。しかし、中学受験は少し、特殊で、やはり、集団の方が人気のようです。また、個別と似て非なる家庭教師という選択肢もあります。実際、集団+家庭教師、あるいは集団+個別と言ったパターンで通塾されるご家庭もあります。
因みに、うちの場合は、小2で個別指導にして塾の雰囲気に慣れさせ、小3で集団に移行させた経緯があります。
◇個別に向いている子供
・圧倒的な頭脳をもつお子様。本来、飛び級でもいいくらいの頭脳の持ち主。そういったお子様だと、集団指導では浮きこぼれになってしまい、また授業も物足りなさを感じ、タイムロスになってしまいますよね。
・点数だけを単に上げるのなら、やはり個別指導の方が、一般的に効果が大きいと言われています。
・少し欄外になりますが、教科によっては集団と個別という組み合わせをされる方もいらっしゃいます。教科と言うのは、そのお子様の『苦手な教科』であったり、通っている塾(集団)では満足しないので、より『ある教科を深めたい』からという理由で組み合わせるパターンです。
いずれにしろ、個別については、一番のネックが費用面です。時間、回数、教科、そして講師を誰にするのかによって金額が決まってきます。そして、1対1なのか、1:2(または3)などの条件も加わってきます。また、子供と相性がいい、保護者の方も満足する先生に一回でバッチリあたったらいいのですが、そうでないケースも数多く聞きます。
◇集団のいいところ
塾にとっても、保護者様にとってもコストパフォーマンスは否めません。塾の歴史から紐解いてみても集団の成熟はここにあると思います。
そして、何と言っても、同級生との競争。加えて、自分の立ち位置もよく見えます。勉強に対するモチベーションや向上心という観点からも集団指導のもつ役割は大きいと思います。お友達と競争しながら俄然はりきって自分のもっている力以上に発揮できるお子様。入試まで長く、厳しい道のりを共に励ましあって乗り越える環境。そんな機能を集団は持ち併せています。しかし、なかには、集団に向いていないお子様もいらっしゃいます。例えば、マイペースで協調性がない、あるいは競争する前から諦めてしまったり、精神的にしんどくなってしまうタイプのお子様などもいらっしゃいます。
☆まとめると
以上を踏まえた上で、我が子が集団に向いているのか、はたまた個別に向いているのか?これもまた、親が判断すると、客観性に欠けてしまいます。
客観的視点をもつ第三者のセカンドオピニオンに判断してもらうことも、集団か個別かの選択に悩まずに済むコツです。