2月下旬、全国の小中高の一斉休校になり、塾をはじめとして、オンライン授業が行われるようになりました。
以前からオンライン学習は、日本は世界の中でも遅れをとっており、早急に構築することが叫ばれるなかで今回のコロナ禍が起こりました。休校を余儀なくされ、苦肉の策とも呼べる『オンライン学習』。急遽始まったオンライン学習で、子供たちはもとより保護者の方々も動揺されておられます。始まったものの、予想通り、さまざまな問題が露出しています。みなさまは、どのような印象、感想をもっておられますか?
〇塾でのオンライン学習が始まりましたがこれって効果があるのですか? 不安です。
*緊急非常事態宣言を受ける前のものです
Answer
以前にブログで書かせていただいたのですが、塾のコンサルの先生が、塾に対して「クォリティーのないオンライン授業を提供するのであればお月謝はもらってはいけない!」と全国の塾の経営者の方にお伝えしています。正直、私見ですが、zoomでの授業を受けて受験(中学受験)した方のデータは、日本の中では無いように思います。
今回、応急処置として、素早くzoomの授業を提供された塾はされない塾よりは称賛に値しますが、次の一手が気になるところです。zoom+α。従来と違う進め方でどうやって、従来分の、いや従来に近い状態にもっていかれるのか…。恐らく、塾は手探り状態です。引き続き、塾の取り組みについて教えて頂けたら幸いです。
先週から息子の学校でオンライン学習が始まりました。教科別に映像授業やzoomとミックスされているようです。体育まであるとのこと。息子に聞き取りをしてまとめてみました。ご参考までにどうぞ。因みに息子はzoomで三年近く、数学と速読のご指導を塾の方でうけていました。
【オンライン学習について】
◇メリット
1.自分のペースで進められる
速聴や停止など自由自在
2.何度でも見ることができる
3.スタディサプリや東進の映像授業と異なり、知っている(馴染みがある)先生なので、授業内容が頭に入りやすい
◇デメリット
1.手間がかかる
本来学校でもらえる予定だったプリント類が全てpdfになり、その量も膨大。各自で、プリントアウトや冊子をつくらないといけないので、時間がかかる
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2.映像は一方通行、zoomは双方向
zoomの場合、授業中は、ミュート状態(全員の音が入ってはいけないのでミュート)で1対1の質問や全員に聞こえるよう質問する人がいてバラバラ。しかし、授業時間が短縮になっているので、結局、「メールで」と質問のやり直しになるので、ほぼ一方通行状態に近い
3.授業がつくられるライブ感がない→zoom、人数の限界(少人数向き。40~50人には不向き?)
*息子の場合、ライブ感覚の授業が小学生の時から好きなので、無味乾燥な授業は好まないようである。
本来zoomは双方向ができることが他の映像授業と異なる特徴をもっています。その点を踏まえて、zoomに向いている先生と従来の形で授業を行いカリスマ講師と呼ばれた先生がイコールではないというのも、zoom事業を立ち上げた知人から聞きました。いずれにしろ、zoomはあくまでも手段であって、小学生、中学生…で、自学自習ができる態勢にお子様がなっているのかが、重要なカギとなってきます。言い換えると、中学受験の受験勉強の時期に、『自学自習』ができるような体質になっておかなければならないと言うことです。そういったことを導いてくださる塾が良いと思います。